教师职业预期社会化过程中的学校经验
太田拓紀
摘 要:本研究意在达到两个目的:一方面探明教师应聘者过去教学经验的特性;另一方面,考察和验证教师职业社会化过程中教师潜在的社会化作用。
关键词:教师预期社会化;学校经验;教师志愿
总结:1、以大学生为对象进行问卷调查,从搜集的数据分析,在统一家族关系和学业成绩对教师职业的影响基础上,学生时代的领导经验对教师志愿的影响最为明显。不管是填报哪一类型的教师志愿都是如此。
2、对有志于从事教师职业的学生进行采访调查得出,当学生被委以教师角色的同时,人们期望他们能够有指导性行为。而学生们通过发挥充当教师角色的作用,更坚定了从事教师职业的信念。
3、学校经验过程中形成的教育观会损害养成阶段的教育效果,即应该把目光由过去的学校经验转向教师教育。
教職における予期的社会化過程としての学校経験
太田拓紀
教師の職業的社会化は養成段階にて始まるわけではない。例えば,ローティは長期間に及ぶ生徒としての学校生活や教師との対面的接触を「観察による徒弟制」と称し,教職の社会化過程として捉えた。この理論的枠組に依拠し,本稿では教員志望者における過去の学校経験の特性を明らかにするとともに,その過程にいかなる教師の予期的社会化作用が潜んでいるのかを検証・考察することを目指した。
まず,大学生対象の質問紙調査のデータから分析を行い,家族関係,学業成績の影響を統制した上でも,生徒時代におけるリーダーの経験が教職志望の判別要因として効果の強いことが明らかになった。それはいずれの学校段階の教員を志望するにしても同様の結果であった。
続いて,教員志望学生対象のインタビュー調査の結果から,リーダーに教師役割が委任され,指導的なふるまいが期待されていたことに着目した。そしてその過程に,教職への志向性を高める契機が含まれていると考えられた。ただし,指導的な行為に伴う彼らの葛藤は,この段階での社会化の限界を示唆するものであった。また,彼らに教師役割の委任を可能にするのは,学校文化に同化した性向が関係していると考察した。
最後に,「観察による徒弟制」の観点から,学校経験の過程で形成される教育観には養成段階の教育効果を損なう問題があると論じ,教師教育は過去の学校経験と養成教育との接続にも目を向けるべきであると提起した。
出处:《教育社会学研究》2012年第90期